木もれ陽ベンチ

神奈川県川崎市在住の70代後半男性。栃木県那須町の高齢者住宅「ゆいま~る那須」を契約。90代後半の母の介護があり完全移住ではありません。現在は別荘気分で使用しています。

【第50回】コロナ禍の中の「ひとりカラオケ」

このところコロナ感染者数が減少してきています。9月下旬あたりから減り始め、昨日などは東京都で29人、私の住む神奈川県では13人という報道がありました。今までの数字を見てみると、神奈川県の感染者数は、東京都の半分くらいというのが、大雑把では…

【第49回】秋彼岸の墓参り

このところコロナ感染者が減少しています。もしかしたら緊急事態宣言も解除されるかも知れない。猛暑も過ぎ少しホッとした中で、より期待感が高まります。一昨日21日は中秋の名月でした。私の住む川崎市でも見ることが出来ました。本当にまん丸の月です。…

【第48回】 在宅診療に切り換えた母

8月に入ってから連日の猛暑。そしてコロナ感染の増大。その中でマスクを付けての動きは辛いですね。私はお盆の前後には、ゆいま~る那須に4,5日滞在するのが毎年の恒例でした。5月のゴールデンウイークには行けなかったので、この夏にはぜひ行きたいと…

【第47回】 何か好きなもの

暑い! 連日33度を超す猛暑です。94歳の母は今月半ば頃からグッタリしています。食事を済ませる(ほんの少ししか食べませんが)と、まっすぐベッドへ直行です。気持ち悪い、ムカムカすると訴えています。エアコンや扇風機を使って室温を調整します。気持…

【第46回】 コロナ禍でのささやかな願い  

94歳のわが母は、予約が取れた新型コロナワクチン接種を、いろいろ迷った結果、最終的には「受けない」と自分で決めました。母なりに考えてのことだと思います。そして、73歳の私にも先月26日に接種券が届きました。予約をするためのログインIDとパスワ…

【第45回】母のワクチン接種

新型コロナウイルス感染拡大が収まりません。今や世間の関心はワクチン接種で持ちきりです。94歳になる母の元にも、先月の末に接種券が来ました。早速申し込みをしょうとしましたが、電話は全然つながりません。電話をかけた途端にNTTから、「只今つな…

【第44回】雨の牡丹花

今年は桜の開花が早かったですね。桜前線はあれよあれよという間に北上していきました。川崎大師の近くに住んでいるわが家は、多摩川にも近いです。自転車で30分ほど行った先には、羽田空港へと続く新しい橋が建設されているのが見られます。 その地域は「…

【第43回】コロナ禍での思わぬこと 2つ

22日、新型コロナウイルスによる、首都圏1都3県の緊急事態宣言が解除されました。やれやれです。とは言っても、東京では週間平均300人を越す新感染者が出ています。お酒を提供する飲食店は夜9時までの営業制限です。早くワクチン接種が行き渡り、皆…

【第42回】星野富弘さんが出会った人

■生きる意欲と出会い 33回目のブログで星野富弘さんのことを書きました。中学校体育教師だった星野さんは、クラブ活動指導中に頸髄損傷という大怪我をして、肩から下の自由を失う障害者となりました。死生観の研究者である大町公氏(奈良大学名誉教授)は…

【第41回】パソコンを買い替えて

■思わぬ影響が‥‥ 先月、パソコン(Windows)を買い替えました。今まで使っていたものは6年前に購入したものです。私がパソコンを利用するのは、メール、ネット検索、文章作成、写真、簡単な表計算、年賀状作成、印刷そしてこのブログ公開位です。Windowsは…

【第40回】影絵作家 藤城清治さん

■影絵に惹かれて ゆいま~る那須に完全移住したら、ぜひ楽しもうと思っているのが那須高原にある観光地巡りです。温泉もあります。さてどこに行こうかと観光マップを広げると、余りにも種類が多くて選びきれない程です。その中で、これは絶対に外せないと断…

【第39回】「その内いつか」に惑わされ‥‥

■再び発令された緊急事態宣言 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が1都3県に発令され、8日から始まりました。関西3府県にも発令の動きが出ています。不要不急の外出を避けるように要請されています。川崎市に住んでいる私はその該当者で…

【第38回 ままならぬインプラント治療】

■2つの問題点 前回記した通り、歯科医院へインプラントの相談に行ってきました。そこは15年以上も通院していて、とても丁寧で技術力もあると信頼しているところです。いよいよインプラント治療が始まるのかと期待して行きました。 ところが話を聞いてみると…

【第37回】歯科インプラントを考えています

■インプラント治療 新型コロナウイルス感染が収まりません。寒くなるほど感染力が強くなると言われ益々心配です。今年はコロナのために、計画していたのをやれなかったことが多かったのではないでしょうか。私は歯科通院が出来ませんでした。 実は、私は左右…

【第36回】映画「瞽女GOZE」を観て

■この映画に寄せる監督の思い このブログの30回目で、映画『瞽女GOZE』(瀧澤正治監督)のことを記しました。盲目の女旅芸人である、最後の瞽女と言われた新潟県三条市出身の故小林ハルさんの生涯を描いたものです。折りも折り、NHKラジオ深夜便の…

【第35回】樋口恵子さんの「老~い、どん!」

■私も仲間入り 翌12月になると私は73歳になります。後期高齢者と呼ばれるのも間もなくでしょう。あれは中学生の遠足の時でした。バスガイドさんが何かの話から、「皆さんは幾つくらいまで生きたいですか?」と問いかけました。私は「70歳」と答えたの…

【第34回】もうひとつの「エール」

■川崎が生んだ作詞家 只今NHK朝ドラの「エール」が好評です。私も古関裕而の歌謡曲が好きです。同郷福島県というのも影響しているのかも知れません。面白いもので、生まれ故郷が同じだったり、住んでいるところが近かったりすると、それだけで何か懐かし…

【第33回】 1個のチューリップハットから

■星野富弘さんの〈生きる意欲〉 このブログの第11回目で星野富弘さんの詩画展を見に行ったことを綴りました。星野さんは大学を卒業して、中学校体育教師として赴任したばかりの24歳の時、体操クラブ活動の指導中に頸椎損傷という大怪我をしてしまいまし…

【第32回】続けたいスナック通い

■ユーチューブの歌唱をなぞって 私は昼食を済ませると、特に用事がない時は30分間ほどパソコンに向かいます。食休みを兼ねて、ユーチューブで歌謡曲を聞くのです。唯聞くだけではありません。歌手の歌唱に合わせ、自分も一緒に歌います。なので歌詞の字幕…

【第31回】母のルーティン

■94歳を迎えた母 私の母は先月の18日に94歳になりました。70歳半ばから足が弱くなっており、歩くことが不自由です。家の中に独りでいるのを不安がり、誰かが傍に居なければなりません。通常は私が見ています。母は日中の大半はベッドで横になってい…

【第30回】観たい映画『瞽女GOZE』

■迷ったゆいま~る那須行き 今夏、私は8月8日~13日までゆいま~る那須に滞在しました。新型コロナウイルスの影響で、多くの方が盆帰省や旅行を諦めた夏でした。私も当初は迷いました。ゆいま~る那須へは、特に行かなければならないという理由はありま…

【第29回】100分de名著「夜と霧」を見て 

■すべてボランティアの力で ゆいま~る那須の近く、福島県白河市白坂にアウシュヴィッツ平和博物館があります。ナチス強制収容所は何カ所かあり、計800万人ものユダヤ人が殺されたとも言われています。アウシュヴィッツ強制収容所はその中のひとつです。飢え…

【第28回】 “ちょっと”から始まる相互扶助

■電気冷蔵庫のなかった頃は 向う三軒両隣りとは、隣近所の付き合いの大切さを言ったものですね。昭和30年、私が小学2年生の時、わが家はこの川崎へ引っ越してきました。65年間も同じ地に住んでいることになります。それ故、隣近所との付き合いも長いで…

【第27回】朝日医師の「最後に一番大切なもの」

■言行一致の人 私がゆいまーる那須への入居を決めた理由のひとつは、その設立構想に完成期医療福祉という考えがあるからでした。人間は必ず死ぬ。しかし、死を終わりと思うのでなく、人生の完成と捉える考え方です。できれば自分らしく悔いのない最期であり…

【第26回】 写真の整理

写真が貴重だった頃 新型コロナウイルスによる外出自粛要請の間、自宅で出来ることとして、長い間放っておいたものを整理してみたら、思いの他良かったいう声を聞きます。そこで今回は写真の整理について、私の行ったやり方を述べたいと思います。 72年間も…

【第25回】「内観」の思い出

■悩んで「内観」に出合う 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言も解除され、少しずつ日常生活が戻ってきました。ともかく、出来るだけ人に近づくな、離れていなさいという通達は異様でした。ちょっと店員さんに声をかけるのも、マスクをしての透明ビニール…

【第24回】私の好きな作家・遠藤周作

■「洋服」を「和服」に仕立て直す 前回はゆいま~る那須の図書室を紹介しました。居住者が提供した沢山の書物が並んでいます。それら背表紙に刻まれたタイトルを眺めているだけでも、どんな作品かと想像して楽しくなります。そこで今回は、私の好きな作家・…

【第23回】ゆいま~る那須の図書室を想う

緊急事態宣言発令で公共図書館も閉鎖 例年ですと、この5月の連休にはゆいま~る那須で過ごすのが、私の定番でした。93歳の母は、要介護2で足が弱いこともあり、常に誰かが傍にいないと不安がります。なので平日は私が家におります。会社勤めの弟が連休にな…

【第22回】 牡丹の花

■叔父の葬式で福島へ 前回のブログで、先月初旬に私の母が10日間ほど入院したことを書きました。実はその間に、福島県郡山市に住んでいた、母の弟(私にとっては叔父)が亡くなったのです。長らく肺がんを治療していましたが、他臓器に転移していたのです。そ…

【第21回】 母を元気づけたワカメと日記メモ

■母が救急車で運ばれた! 何度聞いてもあのサイレンは嫌な音です。胸が締め付けられます。だんだんわが家に近づいてきます。嫌な音だけれど、来てくれてホッとします。そう救急車です。先月5日、母親が苦しみ出して、救急車に来てもらいました。 数日前から…