木もれ陽ベンチ

神奈川県川崎市在住の70代後半男性。栃木県那須町の高齢者住宅「ゆいま~る那須」を契約。90代後半の母の介護があり完全移住ではありません。現在は別荘気分で使用しています。

【第37回】歯科インプラントを考えています

インプラント治療

 新型コロナウイルス感染が収まりません。寒くなるほど感染力が強くなると言われ益々心配です。今年はコロナのために、計画していたのをやれなかったことが多かったのではないでしょうか。私は歯科通院が出来ませんでした。

 実は、私は左右とも奥歯が2本ずつ無いのです。虫歯で抜いてしまったのです。ものを咀嚼するのに一番力を必要とする歯が4本もないのです。

 右下奥歯には部分入れ歯を挿入しています。従って、食事をする時は右側の歯だけを使っています。左側で噛むことはありません。今のところはそれで不自由していません。しかしいつまでも右側だけで噛んでいるというのは不安です。偏り過ぎています。もし右側の歯が痛んだり、部分入れ歯の具合が悪くなったら、満足に食事が出来ません。

 そこで、以前からインプラント治療を考えていたのです。入れ歯のように毎晩取り外して洗浄する手間も要らず、咀嚼力もしっかりとしていると聞いたからです。先ず左側の奥歯をインプラントする。そして左側でものが噛めるようになったら、右側の奥歯をインプラントしょう。

 そう計画していた矢先のコロナ騒動です。歯の治療は正に人と人が接近する行為です。今が今、どうしてもという訳でもないので、暫く様子を見ることにしました。そして気づいたら9カ月以上が経ってしまいました。コロナはまだまだ収束する気配がありません。このままだと、いつインプラント治療が出来るか分りません。そこで、思い切って歯医者に行こうと決心したのです。

 インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込みます。治療費が高額です。適切な設備と技術力を要します。いい加減な歯科医に頼んだら後悔します。良いインプラント歯科医に会える為に、本で知り得たことを以下にまとめてみました。

 

■どんな歯科医を選ぶか 

A.インプラント治療に当たって、患者の意見をよく聞いてくれるか。 

 何故インプラントを希望したのか。インプラントに何を期待しているのか等。営業利益になるからインプラントを勧めるような歯科医では駄目。患者の話をよく聞いて、場合によってはインプラント以外の方法も勧めてくれるなど、患者の立場になって考えてくれるか。私の場合は右下奥歯が部分入れ歯で、左下奥も歯が2本ないための心配からです。

B.インプラント治療に当たって、そのリスクもきちんと説明してくれるか。 

 歯だけを診るのではなく、患者が糖尿病や高血圧などの疾患をもっていないか等、全身状態を把握した上で治療をするかどうか。インプラント術後一週間程は、感染の恐れがあるので、口内消毒を怠らないこと、刺激物は口にしないことなど。

C.担当医がインプラント認定医かどうか。 

 歯科大学においても、インプラントの講義を持つようになったのは最近のこと。多くの歯科医はインプラントに対して正式な講義を受けていない。単にインプラントメーカーの講習や外国の簡単な講習を受けて、それで認定医としていることが多い。

D.インプラント専用の手術室やCTが完備されているか。 

 インプラント手術は、90分位は掛かります。その間、口を開けている時間もかなりあります。そのため、無菌状態の部屋が必要。CTは顎の骨の形や量、神経系統の位置を知るために不可欠です。この歯科専用CTの放射線量はごく微量で済むとのこと。

E.インプラントの料金設定がトータルな金額か。 

 インプラント料金は高額です。信頼性のある素材(純チタン)を使えば、1本当たり30~40万円するのが相場と言われています。1本10~20万円で出来るという中には、純正素材でなかったり、あとから追加料金が出ることに注意。インプラントメーカーは世界シェアの9割近くを占めている、ノーベルバイオケア社(スウェーデン)かストローマン社(スイス)のインプラントシステムが安全。

F.インプラント自体に無料保障期間があるか。 

 インプラントは高額です。そして高い技術力を要します。責任と自信を持った歯科医であれば、5~10年間は無料保障します。

G.契約書、同意書、見積書などの書面がしっかりしているか。 

 口頭でなく、証拠となる書面で治療内容を明確にしているか。

 

■グッドタイミング

 図書館で借りてきて4冊ほど読みましたが、だいたい以上のことが書かれていました。そうした歯科医に頼めば安心という訳です。問題は、実際にどうしたらそのような歯科医に会えるかということです。インターネットや本で探しても、果たしてそこに説明してある通りの歯科医かどうかは分かりません。

 一番良い方法は口コミです。実際に治療した人の意見を聞き、体験を語ってもらえばよく分かります。しかし実際にインプラントをした人には中々会えません。ましてや、そうした個人的なことを伺うには、それなりの人間関係が出来てなくては聞けません。

 

 グッドタイミングとはこのことでしょうか。前述したように私には奥歯がありません。そして他にも悪い歯がありました。なので今でも定期的に歯の検診を受けています。先日も半年に1度の定期検診に行きました。すると、今までそこの歯科医ではインプラント治療をしていなかったのですが、今度新たにインプラント治療をすることになったというのです。

 そこには通算15年以上に渡って通院しています。とても丁寧で技術力もあると信頼しています。私はインプラント治療を考えていることを言いました。さっそく予約の日を決めて、どのような治療になるのかを相談することにしました。