木もれ陽ベンチ

神奈川県川崎市在住の70代後半男性。栃木県那須町の高齢者住宅「ゆいま~る那須」を契約。90代後半の母の介護があり完全移住ではありません。現在は別荘気分で使用しています。

【第2回】那須での暮らしを想いながら

 第1回ブログでも書きましたが、私は6年前にゆいま~る那須の入居契約をしたものの、まだ実際にそこで生活をしていません。ふだんは神奈川県川崎市(川崎大師の近くです)に92歳になる母と弟との3人で暮らしています。

 母は足が不自由なこともあって一人になることを不安がっています。いつも誰かが傍にいないと日常に支障があります。平日、弟は会社勤めです。71歳の年金暮らしの私がいつも傍にいます。ゆいま~る那須へは、弟が長期の休暇がとれる夏休みや正月休みに滞在します。その間は弟が母の面倒を見るというわけです。

 

■どんなふうに過ごすか想像する

 ゆいま~る那須の居室には、まだ自分の家具というものがありません。ベッドもテーブルも暖房器具も全て借り物です。食事はいつもゆいま~る食堂を利用しています。いわゆる生活感というものがないのです。

 そんな私がゆいま~る那須に来て楽しんでいることは、実際に此処に住むようになったら、どんな家具を置き、どんなふうに過ごすかを想像することです。と言っても居室の広さは約10坪。物は余り置けません。それだけにいかに無駄なく活用するかです。

 今の居室が気に入った一番の理由は、北側窓から見える山林風景です。体を休めている時にも眺めたい。となると、布団で寝るよりは、高さがあるベッドがいい。北側にベッドを置けば、寝ながらにして雑木林が眺められます。またベッドに腰掛けて本も読めます。北向きからの採光は、ちらつきや眩しさがなく目に優しいのです。読書好きの私には最適です。

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すぐ近くに広がる林

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土曜日に行われる「ゆいま~る居酒屋」では、好きなものを取って清算するシステム。地域の人も利用できます

 

 

■思ったより寒くない那須の冬

 那須の冬はどんなに寒いかと心配しました。ところが、居室は拍子抜けするほど寒くないのです。電気ストーブで充分。床材が厚さ3cmの杉板というのも作用していると思います。ゆいま~る那須は木造建築なので、全体に木のぬくもりがあるのです。いちど靴下を脱いで裸足で床を歩いてみましたが、それほど冷たいという感じはありませんでした。川崎の自宅では、足が冷えてしまい、とてもそんな真似はできません。自然素材と新建材の違いがはっきり分かりました。

 木造建築の良さはそれだけではありません。南側に向いている玄関や台所は、冬とは思えない程の暖かさでした。ゆいま~る那須居室の玄関は開放的です。人との交流をし易いようにと大きなガラス戸になっています。太陽熱を受けてまるで温室のようです。

 この暖かさを何かに使えないか? ちょっと閃いたのは、洗濯物などを乾かすのに適しているということでした。外からは見えない工夫をして、物干しハンガーを置けば、ちょっとした物干し場にもなります。

 同じく南側にある台所も、ただキッチンとして使うのは勿体ない。背もたれ椅子でも置けば、冬などは日向ぼっこするのに最適です。暖房費の節約にもなります。その為には、食卓としてのテーブルは折りたためる移動式の方がよい。そんなふうに発想がどんどん広がっていきます。

 

■贅沢な1日の始まりは朝風呂から

 物はむき出しに置くのでなく、できるだけ収納しようと思います。よく人形や置物を棚に陳列する方がいます。見た目はきれいですが掃除が大変です。本などはガラス戸棚に入れて埃が入らないようにしたいです。

 多くのサ高住ではガスは使用しません。高齢者には危険だからです。ゆいま~る那須も電気のみです。各居室に大型の給湯器が備わっています。

 一番嬉しいのは朝風呂が出来ることです。ボタンを押せば10分程度で入浴できます。私は温泉の香りがする入浴剤を入れます。寝ぼけ頭がスッキリして、毎朝温泉気分で目が覚めます。北側の窓を見れば朝日に輝く山林風景が広がっています。これはとても贅沢な一日の始まりです。

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ゆいま~る那須の隣には「森林ノ牧場」があります

 

このように私は時々の滞在を通し、自分に合ったゆいま~る那須の生活を想い描いているのであります。