木もれ陽ベンチ

神奈川県川崎市在住の70代後半男性。栃木県那須町の高齢者住宅「ゆいま~る那須」を契約。90代後半の母の介護があり完全移住ではありません。現在は別荘気分で使用しています。

【第65回】年が明けて‥‥

 早いものであと2日もすれば2月になります。今年の冬は例年になく寒く感じられ(年のせいでしょうか)、春が来るのが待ち遠しいです。それにしてもだんだん年賀状の数が減っていくのが淋しいです。亡くなった方、喪中の人、高齢になったので年賀状のやり取りはしないと決めたりすることなどです。

 私は年賀状のやり取りはできるだけ続けたいと思っています。高齢になると人との交流も少なくなります。実際に顔を合わすのは限られた人だけです。だからこそ、せめて年に1回の年賀状くらいは続けたいのです。別段変わったことが書いていなくても、それが届くだけで、「あぁ健在なのだな、せめて年賀状を出せるくらいの元気はあるんだな」と、確認ができるのです。

 私は年賀挨拶にその年の十二支にちなんだ駄洒落句を添えるのを常としています。今年はこんな具合でした。

  ウ ウイルスも

  サ さすがに音を上げ

  ギ ギブアップ

  ド どうだ今年の

  シ 新種ワクチン!

 本当に「いい加減にしろ!」と言いたくなる新型コロナウイルスです。政府は感染症法上の位置付けを、5月には「5類」に引き下げると報道していますが、果たしてどうなることでしょうか。安請け合いはできるものではありません。

 そういえば年賀状にはお年玉の抽選番号が付いています。毎年切手シールが1枚ほどは当たっていました。しかし今年は1枚も当たりませんでした。年賀状の発売数が減ってきているとのことで、当たり数も大分制限しているようです。渋くなってきたものです。これも時代の流れというものでしょうか。

 

 所得税の確定申告も既に済ませました。申告をすると税金が還付されるのです。小額ではありますが、ちょっとした小遣い銭になり、一杯やれるのです。何よりも無駄な税金を取り戻したようで、少し気分がいいです。今ではパソコンで入力すれば自動計算され、プリンターで印字もできるので便利です。医療費控除なども以前のように領収書を添付する必要もなくなりました。領収書はかなりかさ張って面倒なものでした。今年も還付金があり、一杯やるのが楽しみです。

 こうした作業では、パソコンやスマートフォンは本当に便利です。現在ではパソコンやスマートフォンを使わない生活など考えられないでしょう。それだけに困るのは故障した時です。先日もスマートフォンに不具合が出ました。ちょっと床に落としてしまったのですが、「SIMカードがありません」という表示が出て、電話機能が使えなくなってしまいました。

 すぐに携帯会社に電話(固定電話で)をして修理を頼みました。先約が一杯だとかで中々予約が取れませんでした。しかし電話もできないと大変困るだろうと、無理に日程に入れてくれました。いろいろ煩雑なことが多く、故障のことを考えるとうんざりします。

 パソコンも今、Win11にいつでも更新出来ますという案内が来ていますが、無視しています。もう新しい機能は欲しくありません。最低限必要なことが出来て、故障がなければそれで充分です。

 

 冒頭で、年のせいか今年の冬は例年になく寒く感じられると記しましたが、私は昨年の12月で75歳になりました。さっそく健康保険が後期高齢者医療制度に移行するという案内が来ました。後期高齢者になると、医療機関にかかるときの自己負担割合が、殆どの人が1割となります。ただし令和4年10月1日からは、一定の収入があると2割になる人も出ると言われていました。私の場合、その2割組に入ってしまいました。公的年金収入だけなら該当しなかったのですが、たまたま個人年金の収入があったものですから、2割組になってしまったのです。

 間の悪いことに、世帯一緒ということで母親も2割負担となってしまいました。1割だったのが2割になるということは、今までの倍額になるということです。負担がずいぶん違います。悪い条件にぶつかってしまいました。ただ個人年金はもう終了してしまったので、来年以降からは1割負担になります。それまでは余り医療機関にかからぬようにしたいものであります。

 

 そんな中で嬉しいニュースがありました。新聞に久田恵さんの小説「ここが終の住処かもね」の発刊案内が載っていたのです。私はすぐに書店で買い求めました。久田恵さんはゆいま~る那須に住んで5年が経ち、今年は6年目に入るとのこと。そこからこの小説の構想が生まれたそうです。

 ゆいま~る那須を思わせるサ高住を舞台に、ファンタジー溢れる物語が展開していきます。ラストシーンでは、ちょっと切なくそして心温かな読後感を味わえます。私は5月の連休にはゆいま~る那須に行く予定です。その時はぜひ作者久田恵さんにサインをしてもらおうと、今から楽しみにしています。

    もうすぐサイン本になります